スポーツ外傷の応急処置「RICE」と「POLICE」

スポーツによって起きるケガには大きく「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」に分けられます。

(詳しくはブログ『スポーツ外傷とスポーツ障害』をご覧ください)
スポーツ外傷とスポーツ障害 - いずみ整骨院 (izumiseikotsuin-ukiha.com)

今回はスポーツ外傷で重要な応急処置についてのブログ記事

スポーツ時にケガをしない為の予防(身体作り、食事、睡眠など)はもちろん大切ですが、どんなに注意していてもケガが起きることはあります。

スポーツ外傷は応急処置を行うことが重要です。この応急処置の有無が、その後の早期スポーツ復帰に影響します。

スポーツ外傷の応急処置「RICE」

RICE(ライス)はRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)という急性期の怪我の時に行う処置方法のことです。

  • Rest(安静):患部を安静に保ち、損傷部位の腫脹や血管・神経損傷を防ぐことが目的
  • Ice(冷却):疼痛の緩和、内出血や腫れを最小限に抑えることが目的
  • Compression:(圧迫)患部の内出血や腫脹を防ぐことが目的
  • Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に拳上することにより、患部の腫れや炎症が大きくなるのを防ぐことが目的

スポーツ外傷の応急処置「POLICE」

POLICE(ポリス)はProtection(保護)、Optimal Loading(適切な負荷)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)という急性期の怪我の時に行う処置方法のことです。

  • Protection:(保護):装具やシーネ、三角巾などで損傷組織を保護し、二次的傷害、悪化を防ぐことが目的
  • Optimal Loading:(最適な負荷):最適な負荷をかけることで最適な組織修復を促し、早期に回復させることが目的。各組織、部位に対する適切な負荷は専門家の意見を聞いてから行うことを推奨します
  • Ice:(冷却)疼痛の緩和、内出血や腫れを最小限に抑えることが目的
  • Compression:(圧迫)患部の内出血や腫脹を防ぐことが目的
  • Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に拳上することにより、患部の腫れや炎症が大きくなるのを防ぐことが目的

以前は前述したRICEが主流でしたが、近年ではPOLICE処置の考え方が広まっています

Rest(安静)→Protection(保護)、Optimal Loading(適切な負荷)の考え方

  • 必要以上の安静(Rest)は血液の循環を遅らせてケガの回復を遅らせる
  • 動かさない時間が長くなることで関節や周囲の筋肉を硬くして回復を遅らせる

【Optimal Loading(最適な負荷)の目的】
Optimal Loadingとは、生理学的適応を最大化する構造にかかる負荷であり、早期の最適な負荷は治癒に関連する重要なタンパク質の生成を促進し、修復の質を改善することで細胞応答を促進すると考えられています。適切な負荷を適切な組織に機能的範囲内で行うことで、最適な組織修復が期待されます。安静にしているだけでは組織の修復に時間がかかるだけでなく、筋肉や組織の機能が著しく低下する為、スポーツ復帰が遅くなります。

Ice(冷却)の重要性

当院で最も重要視しているのはIce処置です。受傷(ケガ)してすぐに炎症を抑えなければ、その後の予後に大きく影響します。炎症(腫れ)はアイシングでしか抑えることが出来ません

また、スポーツ障害にもアイシングは重要です。スポーツ障害でも炎症は出ます。アイシングを行うことで炎症を抑え、痛みを抑えることができます。

(詳しくはブログ『アイシングの重要性、やり方』をご覧ください)
アイシングの重要性、やり方 - いずみ整骨院 (izumiseikotsuin-ukiha.com)

最後に

一般の方がスポーツ現場などで行う応急処置については、RICE処置を行いましょう。
その後はなるべく早く整骨院などで治療を開始してください。
応急処置が出来なかったり、治療開始が遅くなるとスポーツ復帰が遅くなります。

いずみ整骨院では早期のスポーツ復帰を目指します。スポーツ時のケガ、痛みでお悩みの方はお気軽にご相談、ご来院ください。



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